Category スケッチ旅情報  Date 2024.1.13

NGOうどんハウス・スタディツアーのご案内

チョムリアップスオ! インターンの永田です。

 

スタディツアーのご紹介をさせていただきます。題してうどんハウス・スタディツアー。

 

カンボジアの小学校で保健室を作るなど、保健・衛生教育を通じて小学校などの支援を行うNGOうどんハウス。うどんハウス代表・楠川富子さんに案内人を務めていただき、その活動場所である小学校を2校訪れるツアーを企画しました。

 

プノンペンから車で1時間弱、まず訪れるのは大規模な小学校。子どもたちが鍵盤ハーモニカの演奏で歓迎してくれました。この鍵盤ハーモニカ、楠川さんがもともと働かれていた日本の病院から寄贈されたものだそう。まだまだ情操教育が広まっていないと言われるカンボジアにおいて、子どもたちの好奇心を育むすてきな支援です。

比較的大きな小学校

日本の鍵盤ハーモニカを一生懸命練習中です

給食はありませんが購買はあります。生徒の健康を意識したラインナップになっているそうです

皆各々に休憩時間を楽しみます

 

この小学校は教育省による評価も高く、楠川さんと校長先生を中心に、勉強だけでなく生徒たちの健康を考えた取り組みをいくつも実践しているそうです。その筆頭はもちろん楠川さんが長年取り組まれてきた保健室の開設。そして最近では、学校にごみが散乱しているのを見かねて、日本で資金を集め、焼却炉を設置したそうです。物的支援を行うのはお金さえあればできてしまいますが、対して楠川さんがすごいは、支援したいくつもの学校に定期的に見回りに行き運用されているのか確認をしにいくこと。これによって学校が外部からの支援なしで自立して子どもたちの保健衛生に取り組むようになっていくのだそう。そんな様子を間近に見ることができました。

ごみ焼却炉。この日もしっかりと使われていました

 

2校目は比較的小規模な小学校。楠川さんの取り組みに熱心に賛同してくれています。楠川さんはこの小学校にも保健室やごみ焼却炉を設置したのに加えて、水道がなく子どもたちが手を洗う習慣がなかったことから、井戸とその水を流す手洗い場を作ったそうです。

保健室。これを作るまでは、ケガや体調不良の生徒はすぐに帰すしか選択肢がなかったそうです

手洗い場。楠川さんは歯磨きの指導も行っています

 

さて、われわれインターンはこの小学校に訪れる前に楠川さんから一つのミッションを与えられていました。それは、ツアーがただの視察で終わっては学校側への支援にならないという、楠川さんの思いが表れたミッションでした。内容は、生徒たちとの遊び方を考えて、というもの。ただし道具は小学校にあるものだけをつかうことです。カンボジアの生徒たちの傾向として、遊び方の種類が乏しい側面があるそうです。そこで、この一回限りではなく、生徒たちが継続的にできる遊び方で遊んでほしいとのことでした。皆さんもこのツアーに参加される際はぜひ考えてみてください。

ケンケンパを活用したゲームで遊びました

 

この後、近くのレストランで楠川さんとお話をしながらお昼ご飯をいただきプノンペン市内で解散。ツアー終了となりました。

 

楠川さんという経験者の語り口からお話を聞くことができ、その保健衛生教育の現場を実際に見て感じることができるのが、このツアーの魅力です。勉強になったことは、ここには載せきれないほどたくさんあります。

 

このスタディツアー、クロマーツアーズにお問い合わせいただければ手配可能です。カンボジアの教育支援に興味がある、保健衛生の分野での国際協力を学びたい、楠川さんの活動が知りたいなど、そんな方はぜひこのスタディツアーに! 自分の中に新しいものの見方が生まれるツアーです。