カンボジア内務省入国管理総局は、2025年7月1日から外国人旅行者向けに新しい電子入国システム「v-Pass(ビジターパス)」を正式導入すると発表しました。
この変更により、カンボジアの国際空港(プノンペン国際空港、シェムリアップ国際空港、シハヌークビル国際空港)から入出国する全ての外国人に登録が義務化されます。従来の紙ベースの手続きから完全にデジタル化される、カンボジア入国史上最大の変革といえるでしょう。
v-Passの詳細とe-Arrivalとの関係
v-Passを取得するには、まず「Cambodia e-Arrival」の登録が前提条件となります。
Cambodia e-Arrivalについて
カンボジアの入国管理・税関・検疫手続きは、2024年9月1日より従来の紙媒体の申告書からオンライン登録に移行されました。現在は国際線空港及び一部国境からの入国のみに適用されています。
登録方法:
- Web版:https://arrival.gov.kh/
- Android版アプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=cambodiaarrivalform.immigration.gov.kh&hl=en&pli=1
- iPhone版アプリ:https://apps.apple.com/us/app/cambodia-e-arrival/id1492455515
v-Passについて
(1)v-Passとは
「電子入国許可証v-Pass(v-Pass)」とは、2025年7月1日より導入が開始された電子入国システムです。
従来のパスポートスタンプや紙のビザ情報がすべて電子化され、v-Passに一本化されました。
[ポイント]
✓外国人旅行者向けの新しい電子入国システム
✓対象者はカンボジアの国際空港から入国する外国人
(プノンペン、シェムリアップ、シハヌークビルそれぞれの国際空港)
✓従来のパスポートスタンプや紙のQRシールは廃止され有効なビザを所持している場合でもv-Passが必要
(2)v-Passの注意点
カンボジア滞在中に提示を求められることがあります。そのため、スクリーンショットまたは印刷をしていつでも提示できるように備えておくことがポイントです。
v-Passのスクリーンショット例
空路・陸路・水路の対応状況
入国方法 | 対象/必要書類 | 備考 |
空路(国際線) | ✅ E-arrival + v-Pass必須 | プノンペン、シェムリアップ、シアヌークの国際空港が対象 |
陸路 | ❌ v-Pass不要 | 国境で紙の入国カードまたはe-Arrival(一部国境)+ビザ取得またはE-Visa(一部国境)使用 |
水路 | ❌ v-Pass不要 | 国境で紙の入国カード+ビザ取得(E-visa使用不可) |
e-Arrivalとv-Passの違いについて
項目 | e-Arrival | v-Pass |
役割 | 入国情報・税関情報の事前登録 | 電子入国許可証 |
対象 | 国際空港到着予定のすべての人 | e-Arrival登録済みの外国人 |
提示の必要性 | 入国時 | 本人確認で提示の必要あり |
登録方法 | パスポート・滞在情報 | e-Arrivalのアプリ内から登録可能 |
注意事項とポイント
必須対象者
- カンボジアの国際空港(プノンペン、シェムリアップ、シハヌークビル)から入国する全ての外国人
- 有効なビザを持っている場合でも登録が必要
滞在中の注意
- v-Passは常に携帯する必要あり
- スクリーンショットまたは印刷したコピーを準備
- 本人確認等に備えてアクセスしやすい場所に保管
まとめ
2025年7月1日より、カンボジアの国際空港を利用する外国人旅行者に対し「v-Pass(ビジターパス)」の登録が必須となりました。
これは、電子入国許可証であり、従来のパスポートスタンプや紙のQR付きスリップは廃止されます。
v-Passを申請するには、まず「Cambodia e-Arrival」の登録が必要です。
e-Arrivalは、入国情報・税関・検疫手続きをオンライン化したもので、2024年9月1日から空路での入国において義務化されています。
※ビザ情報について カンボジアへ入国される際は原則としてビザを取得する必要があります。 詳しくは在日本国カンボジア王国観光省のWebサイトをご確認ください:https://cambodiatourism.or.jp/access/
※注意事項 こちらの情報は、2025年7月に調べた情報となり予告なく変更する可能性がございますのでご注意ください。